
【AFP】ミャンマーにて、女性の股間に突如としてペニスが生え、人々に神のごとく崇められているとのこと。ペニスが生える以前、養鶏を営んでいたシン・サンダーさん(写真)は幼い頃から男性になることを夢見ていた。そして先月のある日、突然念願の夢がかない、彼女の股間にペニスが生えてきたという。彼女の暮らす村では出現したペニスは”畏怖すべき吉兆”として敬われ、これまで国中から凡そ数千人が彼女(彼)の元に参拝している。
「先月21日の満月のある朝のことでした。私は自分の股間にあるモノが、それまでとは確実に変化していたことに気づいたんです。そして同時に、私の胸も消えてしまったんです。私はすぐに父と母を呼んで見せたんですが、とにかく本当に奇妙なことでした。」セインさんはそう語っている(ペニスが生えて以来、彼女は名前を男性名サン・セインと変えた)。
いまだ迷信深いミャンマーでは、この不思議な逸話はすぐに国中へと広まり、これまでに数千人以上の人々が彼が現在安居するパゴダ(仏塔)へと参拝している。また一部の人々はセインさんが両性具有者であると秘かに考えているものの、セインさんは厚生局の正式な検査を終え、現在、その結果を待ち続けているのである。しかし一方、既にセインさんの身体を検査した地元の医師らも、セインさんの言う”ペニスの出現”に対して懐疑的な態度を示しているという。
「彼女が本当に突発的な性転換を体験したのかどうか、今はまだ何とも言えません。これまで行われた幾つかの検査においては、確かに彼女が男性であることも明らかになっています。いずれにせよ、今は厚生局からの正式な検査結果を待つしかありませんね。」匿名を条件に取材に応じた町役場の職員はそう語っている。また少なくとも出生届けには、セインさんは女性として記録されているという。
両性具有、あるいはインターセックス(半陰陽)として知られる人々はしばし両性的で曖昧な性器、あるいは実際に睾丸と卵巣を両方もったまま誕生することで知られている。医学博士のアイ・サンダ・カイング氏は地元新聞の取材に対し、彼女の症状を評して”クリトリスの場所にペニスが現れた”と話している。
また当局の検査結果が待たれる一方、同村を訪れ、セインさんやパゴダにお布施をしていく参拝客は後を絶たない。村内外から毎日凡そ400人以上の人々が仏塔へと参拝し、列をなしてセインさんに触れ、彼と喋る順番を待ち続けているのである。
「こんな話は聞いたことがありません。だから彼に会いに来たんです。もし私が結婚してなかったら、私も男になりたかったですね。」参拝に訪れた21歳主婦の女性はそう語っている。
セインさんの身体にペニスが現れたという噂が広まり始めた頃、地元の人々は争うようにしてセインさんの家に殺到した。当局は治安の危機を感じたため、セインさんをパゴダへと移動させ、人々が参拝しやすいように配慮したという。そしてセインさんは男性の民族衣装に身包み、両親を脇に、熱狂する大衆の前に現れたのである。
「私は昔から息子が欲しかったんです。それで彼らに僧侶になって欲しかったんですが、生まれたのは娘二人だったので、それは叶わなかったんです。だから今はとても幸せですね。」父親のキャウ・アタイ氏はそう語っている。
現在、セインさんはしばし彼を参拝しに来た群衆の前に姿を現し、会話や握手を交わしている。人々は彼に手を差し伸べてその腕に触れ、彼の幸福を祈っている。また一方ミャンマーのテレビクルーは既にセイン氏に取材を行い、現在は軍部に放映許可を求めるべく申請を行っている。
「パゴダを訪れる度、私は来生では男になりたいと祈り続けていたんです。しかし来生まで待つ必要はなかったんです。既に夢がかなったので、今はとても幸せです。」セインさんはそう語っている。