Entrance of information

雑記
「ポテトチップを三年間食べ続けて死にかける 英」



【Telegraph】ジーナ・ガフさんが病院に運ばれたとき、彼女は酷い腹痛と黄疸の症状を示していた。医師は当初、肝炎の可能性を疑って彼女を隔離病棟に入れた。しかしそれから間もなく、彼女が打ち明けたのは恐るべき事実だった。現在22歳になる彼女はそれまでほぼ三年間に渡り、ダイエット目的で食事の代わりにひたすらポテトチップを食べ続けていたというのである。入院するその日まで、彼女は一日あたり最高で15袋ものポテトチップを食べ、体重は90kg近くなっていたという。

今回の彼女のケースは、あたかも昨年公開され話題を呼んだスーパー・サイズ・ミーを彷彿とさせるものである。同ドキュメンタリ映画は、男性が実際にマクドナルドを一ヶ月に渡って食べ続け、体調が悪化していく様子が撮影されている。これは現代、英国の若者の間で流行するダイエット目的のジャンク・フード摂取が、いかに身体を滅ぼすかという恐怖を新たに提示したものとして記憶に新しい。

現在スタフォードシアはカノックに暮らすガフさんは次のように語る。「母親はいつも、私にスナック菓子ばかり食べているのは身体に良くない、と言い続けていました。でも私はそれをまるで無視していたんです。これの一体どこがいけないのかしら、って思っていました。今にして思えば、もしあのまま続けていたら、私は死んでいたかもしれません。」


事実、彼女の身体は徐々に蝕まれていた。いつしか彼女の身体の中に蓄積された膨大なコレステロールは直径3cmほどの胆石を形作ったのである。そして昨年秋、彼女が胆石を除去するため4時間半に及ぶ手術を受けたとき、医師達は彼女のお腹を見て思わず息を飲んだという。それは彼女の腹の中はテニスボール程の大きさにまで膨れあがったいくつもの胆石で満たされていたからである。医師らはそれはいつ爆発してもおかしくない状態だった、と語っている。


しかし何とか無事に手術を乗り越えた彼女は、その後、低脂肪の肉類を摂るようにし、定期的な運動も始めたという。そして現在76kgまで体重を落とすことに成功した彼女は、自分の経験が他の人にとっての少しでも参考になればうれしい、と語っている。

彼女がスナック菓子を食べ始めたのは2000年のことである。その年、彼女は職場を解雇され、いつしかソファでテレビを見続ける日々が始まった。「最初は朝食代わりにスナックを一袋食べるところから始まったんです。いつしかそれが二袋になりました。他に何も食べたくありませんでした。私は仕事を失って失意の底にあったんですが、不思議とスナックを食べると気分が良くなったんです。」

しかしそれからというもの、彼女は体重が凡そ30kg近く増え、いつからか人格までもが変化し始めたと、ガフさんは語る。「まず集中力がなくなりました。それからいつも疲労感を感じるようになったんです。それに昔は呑気だった性格も、いつからかとても不躾な性格になったんです。」

当時の様子を振り返り、ガフさんはおそらくスナック菓子が含む脂肪と化学薬品が作り出す"ハイ"な状態の中毒だったに違いない、と推測している。2003年、ニューヨークのロックフェラー大学にて行われた研究によれば、大量の脂肪や砂糖の摂取によって引き起こされる体内の化学反応は、ヘロインやコカインの中毒症状とよく似た症状を作り出すという事が指摘されている。研究者らは、中毒症状になった場合、スナック菓子が身体のホルモンを"再調整"し、人は更に脂肪分を含んだ食べ物を欲するようになる、と結論しているのである。

そして現在、ガフさんはスナック菓子のメーカーに対し、製品に警告ラベルを貼るよう呼びかけ続けているという。「私はまるで親の言うことを聞きませんでした。しかしもし製品そのものに潜在的な危険を呼びかける警告が書かれていたら、絶対にその危険性について考えていたと思います。子供は何も考えずにスナック菓子を食べます。それが何を引き起こすのか、まるで知らないんです。」

英国肥満学会長、デヴィッド・ハスラム医師はガフさんが行ったのは彼がこれまでに聞いた中でも、最悪のダイエットであったと語っている。「心臓でなく、胆石だったことは、彼女にとって本当にラッキーだったと思います。偏食は必ず病気と肥満を引き起こします。ポテトチップスは他の食べ物をきちんと食べた上で、数週間に一度食べる程度にしておいた方がいいでしょう。」

またスナック菓子メーカー数社も加盟する食品連盟のスポークスマンは事件を受け、次のように語っている。「たとえ果物であろうと、何であろうと、食べ過ぎは良くありません。スナック菓子や甘い物は適度に食べるべきです。商品に警告ラベルを付けるというアイデアは、その商品がダイエットに適切であるかどうかを消費者が理解する助けにはなりません。従って、無意味だと言えるでしょう。」