NullPointerException

雑記
「米軍、広範囲に「究極の激痛」をもたらす新型兵器を開発か」


【NewScientist】この程、米陸軍が半径2km程の範囲に渡って、"激痛"をもたらす新型兵器開発に着手したとのこと。開発中の兵器は暴動などが勃発した際、暴徒を無傷のまま抵抗を削ぐことを目的としているという。しかし今回の研究について、専門家らの間では同兵器が拷問に使用されるのではないかとして、早くも反対の声が上がっている。「倫理的に、非常に危惧すべき問題だと思います。暴動を抑える目的で、一時的に強烈な痛みを与えることが正当化されるとしても、その後に続く心理的、肉体的な副作用については全く未知の問題です。」英チェルシー・ウェストミンスター病院の専門家アンドリュー・ライス医師は語った。

今回の情報は、米国の情報公開法に基づき、生物化学兵器の使用制限を求めるサンシャイン・プロジェクト(ドイツ)によって明らかにされたもので、同兵器について記された書類は、「プラズマレーザー放射によって発生する電磁パルスが与える感覚的影響」と銘打たれ、おそらくは米軍が行うパルスエネルギー発射実験(PEPs)と関係していることが推測されるという。PEPsは2007年に配備が予定されている、人体等に照射することで相手を打ち倒す威力があるとされるプラズマ兵器である。

2003年の米軍の報告によれば、PEPsは動物実験においては「痛みと一時的な麻痺」を与えることが確認されているが、これはプラズマの放射によって起こる電磁パルスが、脳の神経細胞に衝撃を与えることによるとされている。そして現在、フロリダ大学では、これらの兵器を改良し、肉体にダメージを与えることなく、激痛のみを与えるパルスを開発する研究が進められているのである。

しかし専門家らはこの兵器が配備されるまでには、研究所においてどの程度の痛みで細胞が死ぬか、あるいは損傷を受けるかを徹底的に調査し、"最適な痛み"を引き起こすパルスの値を精査するべきである、として厳格な監査の実施を主張している。すなわちこれはパラメーターの値次第では"究極の痛み"が使用される可能性を示唆しているからである。

現在までのところ、これら研究に従事している研究者からのコメントは得られていない。一方、英国のロンドン大学(脳が認識する痛みの専門家)ジョン・ウッド博士は次のように語っている。「研究者らは非難されるべきです。これは必ず拷問にしようされるはずです。研究者らはこの事実を認識するべきなんです。」

また一方、同大学の臨床心理学者アマンダ・ウィリアムスは兵器によって痛みが長期的に作用することを懸念している。「たとえば非破壊的なレベルの刺激からでも、神経系の機能変化によって、持続的な痛みが発生することは十分予想されます。現在は培養した細胞で痛みのレベルをテストしているそうですが、それでは全く不十分であるといえます。それらの実験からは痛みと精神的な作用についてはなんら言及されないからです。」