レントゲン
米国の建設作業員パトリック・ロウラー氏が作業中、コントロールを失ったネイルガンが反転して口の中に暴発。痛みは感じたものの、釘が突き刺さったようには全く感じなかったという。しかし事故から6日後、歯の痛みと目のかすみを感じたロウラー氏は歯医者を訪れ、そこでレントゲンを撮影。X線写真を見てはじめて釘が突き刺さっていることを知ったのである。ロウリー氏の妻はすぐに病院に呼ばれ、釘の刺さった写真を見せられたが、それまで夫は6日間普通に暮らしていたため、状況を理解することができなかったと話している。
「最初は、みんなが私をからかってふざけているんだと思いました。でもみんなが言うんです。違う違う!ほんとにこれが頭に突き刺さってるんだって!てね。」
レントゲン
それからロウラー氏はただちに病院に直行、口蓋から目にかけて突き刺さった釘を引き抜く手術を終え、現在は容態も安定している。一見異常に思える今回の事件にも関わらず、担当した神経外科医師によれば、実はこうしたケースは初めてではないという。「私の知る限りでも、こうしたケースは既に2回発生しています。以前にもネイルガンの事故で釘が突き刺さり、しばらくの間気づいていなかったという患者がいました。」
また医師によれば、手術は六時間に及び、まず頭蓋骨を開いて釘の位置を確認し、それから他の部分へのダメージを与えないよう、最小限の手順で行ったと話している。そして釘はロウラー氏の右口蓋から脳の寸前までを貫いていたものの、眼球を数ミリメートルで外していたという。
「X線の写真は額にでも入れて、釘と一緒にリビングルームに飾るつもりです。」回復に向かうロウラー氏は語った。