NullPointerException
雑記
「足の裏のホクロは病気になる?」
足の裏にホクロがある会社員Aさん。ある日、妻に「足の裏のホクロはガンになる」と言われたが、全く気にしていなかった。
しかし数ヵ月後。再び足の裏を見てみると、そのホクロはさらに大きくなっていたのだ。不安になったAさんは近くの病院で診てもらうことにした。すると、医師は驚くべきことを告げた!
「足の裏のホクロを放置していたので、ガンとなって全身に転移してしまいました。もう手遅れです。」
これが全国の人々の間で語り継がれる「足の裏のホクロ」に関するウワサである。我々が行った認知度調査によると。60%の人がこのウワサを知っており、その中の半数の人が本当だと信じていた。
果たして、「足の裏のホクロはガンになる」というウワサは本当なのだろうか?
ところが札幌医科大学医学部皮膚科学教室の山下利春助教授によると、足の裏のホクロがガンになるケースは、今までほとんど報告されていないという。しかし、足の裏にある一見ホクロのように見えるものが、実はガンである事があるというのだ。
それは「メラノーマ」という皮膚ガンの一種で、皮膚のメラニンを作る色素細胞がガン化したものであるという。色素細胞がガン化する原因としては、紫外線を頻繁に浴びる・同じ場所に繰り返し刺激を受ける等のことが考えられるという。
一方、生まれつきある「ホクロ」は、何かのきっかけで色素細胞が皮膚で増殖したものであるが、こちらは良性であるので人体に害はない。また、元からあったホクロがガン化して悪性のメラノーマになる事はほとんどないという。
しかし山下助教授によると、「足の裏のホクロはガンになる」というウワサのポイントは「足の裏」という部分にあるという。 実は日本では、メラノーマの約3割が足の裏から発生していて、その発生率は体の部位の中で一番高いのだという。足の裏は普段から全体重を支え、体の中でもっとも刺激を受ける事が多い。そのため、メラノーマが発生しやすい場所だと考えられるというのだ。
ではホクロとメラノーマはどのように見分ければ良いのだろうか?
皮膚科の医師が推奨するメラノーマのチェックポイントは以下の通りである。
【メラノーマの見分け方】
1 大きさが6ミリ以上
2 境界が不明瞭で黒い色素が染み出したように見える
3 形が左右非対称である
4 色調に濃淡がある
5 一部が盛り上がっている
この特徴に1つでも相当する点があれば、メラノーマになる可能性があるので、心当たりがあれば今すぐにでも専門医を受診することをお勧めしたい。このチェックポイント以外にも、ホクロだと思っていた物が短期間で急速に大きくなってきた場合、実はメラノーマの可能性があるので、注意が必要であるという。また、メラノーマの可能性があるホクロをカッターなどで切除しようとしたり、刺激を与えたりしてはならない。
さらに、巷では「ホクロに毛が生えるとガンになりやすい」ということもよく言われている。山下助教授によるとこれも嘘。メラノーマというガンが進行した場合、毛母細胞がガンによって破壊されてしまうため、その部分にはむしろ毛が生えなくなるのだ。
普段は気にも留めないホクロ。
しかしその中にはメラノーマという「病気」が潜んでいる場合があるので、是非とも気をつけて頂きたい。